はじめに:いつも、間違えない答えを探している感じ
仕事をしていると、
「これで合っているだろうか」と何度も確かめながら進んでしまうことがあります。
誰かに聞けばすぐ済むようなことでも、
自分の中でいくつもの可能性を並べて考え続ける。
失敗したくない、評価を下げたくない。
そんな思いがあるほど、
正解にたどり着くまで動けなくなることもあります。
それで疲れてしまうのに、
また同じように探し続けてしまう。
そうした感覚は、決して珍しいものではありません。
働く中で、結果や評価が目に見えるほど、
正解を求める気持ちが強くなるのは自然なことのように思います。
悩みの正体を分解してみる
正解を探し続けてしまう状態を、
「慎重すぎる性格」や「自信のなさ」だけで片づけると、
少し見えなくなるものがあります。
たとえば、情報量の多さ。
仕事では、過去の事例、マニュアル、上司の意見、クライアントの要望など、
さまざまな基準が同時に存在します。
それらが重なるほど、
どれが本当の正解なのか分からなくなりやすくなります。
評価の仕組みも関わっています。
数字、レビュー、フィードバック。
結果が可視化される環境では、
一つの選択がそのまま評価に結びつくように感じられます。
その重さが、
決める前に立ち止まる時間を長くしているのかもしれません。
関係性の影響もあります。
上司、チーム、取引先。
それぞれの期待を想像するほど、
「誰にとっての正解か」を考え続けることになります。
その積み重ねが、
思考を休ませにくくしている場合もあります。
考え方・視点の整理
正解を探し続ける自分を、
間違っていると決めつけなくてもいいのかもしれません。
それは、仕事を雑に扱いたくないという感覚の表れでもあります。
ひとつの視点として、
正解を探しているのは、
問題そのものよりも「後悔しない選択」を求めている状態だと考えることもできます。
選んだあとに、自分や誰かが傷つかないように。
その思いが、答えを一つに絞れなくしている可能性もあります。
また、仕事の多くは、
最初から一つの正解が用意されているものばかりではありません。
いくつかの妥当な選択肢の中から、
どれかを仮に選んで進んでいく。
そうした性質を持っている場面も多いように思います。
そう捉える余地があるだけで、
探し続ける疲れに少し距離が生まれることもあります。
一般化された具体例:まだ途中にいる人の話
ある人は、資料を作るたびに、
何度も修正を重ねていました。
「もっと良い形がある気がする」と思い続け、
締め切りぎりぎりまで手を離せない。
その人は後から、
正解を探しているというより、
「これで出しても大丈夫な自分」でいられるかを確かめていたのかもしれない、
と感じたそうです。
まだ、その安心感が十分に育っていないだけ。
そう考えることで、
自分の疲れを少し静かに見られるようになりました。
答えが出たわけではなく、
今も途中にいる感覚です。
まとめ:探し続ける気持ちを、ここに置いていく
正解を探し続けて疲れる働き方は、
すぐに変えなくてもいいのかもしれません。
無理に割り切らなくても、
今はそうしている、という状態があるだけでも十分です。
この文章を読み終えたあと、
何かを決めなくても大丈夫です。
探し続けてきた思考や、
その中で感じていた疲れを、
いったんここに置いていく。
答えが出ないままでも、
考えを置ける場所があることが、
静かに自分を支えてくれることもあるのかもしれません。
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